山登りはハイキングだけじゃない!深くて、楽しい山の世界

山登りを本格的に始めるまで、私が山登りに対して持っていたイメージは、「ハイキング」でした。
山の草花を眺めながらゆっくりと山を登るので、ある程度年を取ってからでもできる趣味という印象です。
しかし、本格的に山登りを始めて感じたのは、私がイメージしていたのは山登りのほんの一面にしかすぎず、本当に様々な楽しみ方があるということです。その中にはやはり若いうちでないとできないほどハードなものもあることを知りました。
まずは「山登り」にどんな種類があるのか整理してみたいと思います。

ハイキング

一般的に山登りと言って最もイメージされるのが、ハイキングだと思います。
ある程度整備された登山道を歩いて行き、多くの場合、山頂を目指します。
縦走(複数の山を歩いていく)を行うこともあります。
特に春や秋に山の風景を楽しみながら歩くという要素が強いのではないでしょうか。
山頂に至るまでの道は険しいこともありますが、比較的歩きやすく整備されています。また有名なルートの場合には、標識なども立っています。山登りの中では比較的安全に楽しむことができるジャンルです。
まずは、手軽な日帰りハイキング、慣れてきてからは、小屋泊に挑戦、そして、テント泊へステップアップというのが一般的でしょうか。複数の山を登っていく縦走も魅力的です。

バリエーションルート

一般的な登山道を歩くハイキングとは異なり、登山道以外を使うのがバリエーションルートを使った登山になります。
登山道は存在しないので、地図を読みながら、ルートを進んでいくため、読図技術やルートファインディングの能力が必要になります。
バリエーションルートの中にも、沢登りや岩登りいろいろな種類があります。ここから先はそのようなバリュエーションルートの中のジャンルを主に見ていきます。

ハイキングの一歩先へ

登山道ではないけれども、比較的有名なルートで、ロープなども使わずに登ることができるルートに関しては、ルートファインディング能力や体力があれば、比較的簡単に挑戦することができます。

雪山登山

一般的な登山道を登ることも多いため、バリュエーションルートを使わない場合もありますが、ハイキングと比べると始めるには敷居が高いと感じられるのが雪山登山ではないでしょうか。
雪山登山は夏の時期の登山技術に加えて、雪山特有の技術(アイゼンやピッケルの使い方、雪崩に関する知識など)が必要になってきます。雪山に必要な装備は夏の装備と比べて重く多くなるので、それらを持って歩ける体力が必要になります。また、雪山装備はいきなり揃えるとかなり高額になってしまうのもネックです…
しかし、雪山でしか見れない絶景を知ってしまうと、雪山にどうしても行きたくなってしまいます。

沢登り

ハイキングしかやったことのない場合には、沢登りと聞いても何を意味しているのかわからないかもしれません。沢登りはその名の通り沢沿いを歩いて登っていく登り方になります。似たようなものとしてキャニオニング、滝下り、がありますが、こちらは逆に沢を降りていきます。
沢登りと一言で言っても、いくつか沢にもタイプがあるため、登り方が異なってはきますが、一般的には沢沿いを歩き、滝が出てきた場合には、滝を登るか滝を避けて高巻きをします。水量の多い沢では泳ぐ場合もあります。その他、条件によっては、釣りや山菜、きのこ採りを楽しむこともできます。
ハイキングは1人でも手軽に行うことができますが沢登りは基本的には複数人のパーティーで行います。その理由は、沢登りやこの後で紹介する岩登りにおいては、ロープを使って確保することがあるからです。ロープを使って登る場合には、1人が登りもう一人が登っている人の確保を行って登っていきます。ハイキングをしている時にハーネスやヘルメットをつけた人たちを見たことがあるかもしれません。そのような人たちは、沢登りや岩登りといったバリエーションルートを登っている可能性が高いです。

岩登り

岩登りは、文字通り、岩を登っていきます。場所や難易度に応じて、登山靴ではなく、クライミングシューズで登ります。岩登りにもいくつかの種類があります。

フリークライミング(シングルピッチ、マルチピッチ)

ゲレンデと呼ばれる岩場で行うクライミングです。いくつかの有名な岩場があり、そこにはたくさんのルートが存在します。岩にはボルトが撃ち込まれており、それらを支点として塚ながら登っていきます。山登りというよりはスポーツクライミングに近いです。
何度もロープを切りながら登っていく、マルチピッチと1回だけのシングルピッチがあります。
シングルピッチは自分が登れる限界の難易度を何度もトライしながら登るイメージ、マルチピッチはそれよりもやや簡単なルートを上を目指して登っていくイメージ(スピードも大事)です。

アルパインクライミング

ゲレンデとは異なり、プロテクション(ボルト)が不安定な場所で登るクライミングです。ボルトで支点を取ることのできるフリークライミングと異なり、今にも抜けそうなハーケンや、木、岩を使いながら支点を作り登っていきます。こちらの方が山登りに近く、基本ははマルチピッチのため、山頂を目指すことも多いです。プロテクションが不安定なことも多いので、基本は落ちずに登るイメージです。
道具を使わず、自分の力だけで登るフリークライミングとは違い、エイド(人工登攀)と呼ばれる方法で登ることもあります。

雪稜

雪山でロープの必要な山行を指す場合が多いです。雪と岩が混ざった場所を登っていきます。確実なアイゼンワークやピッケル操作、ロープワークなど様々なスキルが求められます。雪山の一歩先として、夏のアルパインクライミングも経験して始めることの多いジャンルではないでしょうか。

アイスクライミング

その名の通り、氷を登るのがアイスクライミングです。
凍った滝をアイゼンとアックス(ピッケルのようなもの)と呼ばれる道具を使って登っていきます。
雪稜の途中でアイスクライミングが必要になることもあります。

山スキー、バックカントリー

山スキーはゲレンデのスキーとは異なり、コースの整備されていない雪の上を滑っていきます。ゲレンデはリフトで登って滑ることができますが、山スキーはスキー場のリフトを使わない限りは自分で登って、滑ります。そのため、普通のスキーとは異なり、特殊なスキー板(スノボ)を使います。そして、スキー板にシールと呼ばれるものを貼ることによって、スキー板をはいたまま、登ることが可能になります。
沢沿いを滑ることが多いため、雪崩のリスクも高くなりますが、ふわふわの雪を滑る感覚は格別です。

トレイルランニング

山登りは基本的に歩いて登るイメージが強いと思いますが、そこを走るのがトレイルランニングです。山道を走るので、普通の街中を走るのとは一味違った感覚を楽しめます。

いかがだったでしょうか?
ハイキング以外にも山登りには様々な楽しみ方があります。これらは単体で行う場合だけではなく、複数組み合わせて行うこともあります。ハイキングから一歩先に進んでみると山はもっと深く面白い世界が広がっています。とはいえ、リスクもそれだけ上がってしまうので、十分な準備(装備や知識、訓練など)も必要になってきます。

タイトルとURLをコピーしました